ウェディング 3


本当にみんな意地が悪い
たしかに新郎に逃げられるなんざ、ありそうでないけどさ
の住んでいるマンションの近くに行くと綺麗ななりをした女性と花束を抱えた男性が合わせて10人ほどたむろしている
まるでお見合いパーティーでもしているかのようだ
「ちょっち、手塚さん止まって。」
さん、どうかしたのか?」
、あの髪短い女って呼んだっけ?」
「ううん。呼んでないべさ。でも隣にいるのは電話でうるさかったあのコじゃないの?」
「全然違うね見たことないよ。」
知り合いかと思っていた女性たちは全員知らない人だった
私は状況を把握してげんなりした
「あの花束持った男共はなんだ?」
「あああれは気にしちゃダメ。いいのいいの、知らない人だから。」
「えー。そんなこと言っていいのー?みんなアンタ狙いなのよ?」
私と新郎のはずだったあの人はこれから同じ家に住むはずで昨日荷物を移したばかり
当然、あそこにいるのは私達の結婚がおじゃんになったことを喜ぶ人の集まりというわけだ
つまり私がそこに行けば、女性からザマ―ミロ、男性からは婚求でもされるのだろうか
だるいが着替えを取りに行かなければならない。
鍵を持っていないから管理人さんを呼ばなければならないのでやっかいだ
迷惑をかけるのは好きではないし、むしろ嫌である
ちなみに親しい人々は除くが
やはりここは
「・・・・・・・の家に行こう。」




の家につくと、車の音での母さんが顔を出した
「あらちゃん久しぶりね。今日はほんとうにおめでとう。そのひとが新郎なのね。ハンサムじゃないの。えらいわちゃん。まったくも見習いなさいよ?ちゃんもこんなに綺麗になっておばさんうれしいわ。ほんとにはいつになったら恋人の一つや二つができるのかしらね!」
「母さんうるさいよ。余計なこと言わないでよ。これじゃ近所の恥さらしじゃないのよ。」
矢継早に連打でしゃべるおばさんに、訂正する機会はとうとう与えられなかった
「・・・・・・・手塚さんごめん。」
「・・・・・・・いや。」
「着替えてくるから少し待っててくださいね?」
は同じ位の背丈ではあったが体のラインが細かく違う
Tシャツだけならまだしもスカートやズボンとなるとぴったり合うはずがない
だからワンピースを引っ張り出すことにした
「ドレスはが預かっててよ。」
「あいよー。」
普段着ないのワンピースは妙にによく似合う
はそんなに羨ましさを覚えるのだが、の方も胸が余る事実に羨ましさを感じた
いろいろとバランスのとれたコンビである




颯爽と現れた白色のひらめくワンピースに手塚は目を奪われた
さきほどまで着ていたウェディングドレスよりもよほどウェディングらしい
そんな感想を口にだせば、失礼に当たること必死である
手塚は己の無口さをこの時ほど感謝したことはない
「手塚さんお待たせしました。」
「・・・・・・。」
「行きませんか?」
「・・・・ああ。」
ー!行くよー!」
「あんたはやいよ〜。」
「手塚さん、運転変わりますから後ろ行ってください。」
「俺は別に構わないが。」
基本的に男性がリードするのはごく当然のことと言えるだろう
「私が構うんですよ。この車私のではないんで見知らぬ人に壊されたら本人が嫌でしょうし。」
「そうか。」
しぶしぶ承諾して手塚は後部座席に移るとも着替えを終えてやってきた
「おまたせ〜。もうイイよ出発しないの?」
「・・・・・・これからうちらどこ行くの?」
「「・・・・・・・。」」










あとがき

エセ手塚?
手塚は何色が好きなんでしょか・・・・やっぱパープル?それともオレンジ?
パ―プラーとかオレンジャーとか表現したら怒るだろうな(笑)
一歩間違えれば、パープリンにガオレンジャー。(爆)



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