ウェディング 6




身体的・精神的疲労に加えて、酒が入っているわけで、コレ以上動く気にもなれず
行くところもないわけだから、私は車のボンネットに腰かけた
手塚さんは何も言わずに隣に座った
さっきからずっと会話らしい会話をしていない
何か話しかけなきゃなと思いながらもきっかけが掴めないでいる

なぜここに手塚さんがいるのだろう

不思議に邪魔だとは思わなかった
彼は今何を考えているのだろう
無性にそんな事が気にかかる
ボンネットの上で今後の事を考えて始めて出発しない私に彼は何も言う気はないらしい
彼は教会に居た時のように腕を組んで俯き、そして目を閉じた


なぜここに手塚さんがいるのだろう
いつまでここにいるのだろう


隣にいる彼をまとう一帯が一瞬おごそかな空気に包まれているような錯覚を覚えた
不思議な感覚に包まれた私はその刹那、睡魔に誘われる


彼がしているように腕を組んで俯くと、自然にマブタが閉じていく
私は深い眠りに吸い込まれていく
そして夜は明ける・・・・






目覚めればふんわりと味噌汁の香りが漂っていた
ここはどこだとそう思った瞬間に昨日の出来事が思い起こされる
とりあえず私の家ではなさそうだ
見たこともない部屋なのだから当然だ



男の家で一夜を明かした?
次々と悪い予感が駆け巡る
しかも今の私はベットの上だ
初めての経験に戸惑った
こういう事態に巡り合うのは、ドラマの中の話ではなかったか
考えるだけ考えて投げやりな気持ちに沈んでみたところ
自分の衣服が乱れていないことに私は気づく
なにもない なにもなかった なにもしてないはずなんだ
自分を無理やり納得させてほっと一息安堵すると、突然お腹の虫が騒ぎはじめる
そして味噌汁の香りにふらふらふらと誘われた



キッチンまで行ってみれば、そこには白いレースのエプロンをした手塚さんが立っていた



なぜここに手塚さんがいるのだろう
しかもレースのエプロン付で






あとがき

手塚・・・さん?うわあっ!手塚がっっ!(笑)




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