番外編 手塚家の日常



朝の出来事 3



――朝6時半

は起きた

目ざまし時計によって

朝から不快な音で目覚めてしまった





朝の支度を終えると時計はそろそろ朝食の時間

毎朝7時には朝食を済ませてる

「国光さん起きてこないわね。珍しいわ。

さん、国光さんを起こしてきてくださらない?」

珍しいこともあるもんだ

おばサマに言われて起こしに行く

部屋まで行ってドアを開ける

案の定まだ寝ているようだ

枕元に座ってとりあえず声をかけてみる

「国光、朝だよ。」

「・・・・・・・・・」

「起きたの?」

「・・・・・・・・・」

起きたのかって聞いたんだけどな

返事してくれないの?

寝ぼけてるのかな、かなり眠そう

「・・・・・・・今何時だ?」

「7時ちょい前だけど。」

「そうか。」

マイペースだな

声をかければ起きる人間なんてはじめてみたぞ

起きたとたんにいつもの表情になるなんて変ってるよ

、おまえはなんで起きているんだ?」

「はあ?そんなの目覚し時計で起きたからだよ。」

起きてたらおかしいか?

あっさり酷いこと言ったね今

っていうか絶対に国光寝ぼけてるよ

朝から妙に変なやつだな

国光は何か考え込んでいる



考える国光を残したまま自分の部屋から目覚し時計を持ってくる

帰ってきても国光はまだ考えたままだ

「国光、何考えてるの?」

国光は顔をあげると何かに気付いたように言う

「それだ。」

「これ?」

「なぜおまえが持っている。」

「昨日忘れてったでしょ。」

「・・・・・・そうか。」

そうだったのか!っていうふうに聞こえるんだけど

これのせいで起きれなかったっていいたいわけか

これのせいで私は起きたんだけど

しかも朝から不快になったんだけどな

「それよりそんなマイペースでいいの?」

「・・・・・・」

「もう朝食の時間なんだけど。」

「急ぐぞ。」

急ぐのは国光だろう?





食卓へいくと家族全員揃っていた

すでにみなさん食べている

「みなさん。おはようございます。」

「あら、ずいぶん遅かったわね。」

「もう7時を過ぎてるよ。」

「「すみません。」」

国光と同時に謝った

「朝食には間に合わんかったようじゃな。」

「おかげさまで間に合いませんでした。」

時間をすぎたら朝食抜きってほんとかな

「残念だが二人とも朝食は抜きだのう。」

「ええ〜!!じいサマそりゃないよ〜。」

やっぱり本当だったんですか!?

一度決めたことは守りそうだしタコでも動かないだろうね

タコ?なんか変ね、そう見えない事もないけど

・・・・・ああ、てこね、テコ

「時間になって席についていなければ同じじゃ。」

「そんなあ〜。せっかく起きてたのに。まあ仕方ないな。」

「ああ、仕方がないな。」

国光はいつもほんとに相変わらずだな

今度から時間になる前にひっぱってこよう





食卓にはご飯と味噌汁に漬物

トマトジュースがついたりつかなかったり

しかし今日は食べられない



は味噌汁をじっと見つめて深呼吸する

そして今日はほっとする

朝が食べられないのは痛いが味噌汁放棄できるのはありがたい

、味噌汁がかなり苦手である

嫌いというわけではないのだが

どうにも食べられなくて困っている

いや、出されれば食べるけど

これって嫌いってことかな?



「なんだかほっとしているようだね。」

「・・・・・・・」

ギクッ

「それじゃ罰にならないなぁ。」

「そう・・・・ですね。」

「しょうがないなぁ。」

「すみません。」

君。国光と一緒に自分の部屋のタンスの一番上を調べるとええ。」

手塚家全員がその瞬間固まった

「タンスの上の段ですか?」

「今日は特別じゃ。早くいきなさい。」

「よっぽどがかわいいんですのね。」

「さあ行きなさい。早く行けといっておるだろう。」

一体何だろう

国光も不思議な顔をしている

おばサマもおじサマも笑っているけど



国光と一緒に部屋へ行きタンスを開ける

そこには菓子パンがいくつかある

なんでこんなところに?

達筆にしたためられた一枚の紙切れを見つけた

「毎日日本文化を学んでおるごほうびだ。烏龍茶と共に食しなさい。」

「じいサマなんで知ってるの? (ウーロン茶)」

それにいつのまにしまったの?

「よかったな。」

「じいサマありがと〜!!!!」

今日は朝から幸せだ






あとがき



朝の出来事、主人公ヴァージョン

なのに、じいサマ最強物語?

超天然国光が見れただけでもよかったかな

コレ以上続けるとしつこそうだから、一応完結ってことで(笑)





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