第10話 お茶会



ピンポンパンポン♪
「2年5組のさん、3年12組の男子テニス部部長、
お茶会がございますので、至急竜崎先生のところまでおいで下さい。」
ピンポンパンポン♪

なんだこの放送はっ!
お茶会ってなんなんだ
こんな呼び出し方があっていいのか
しかも今国語の授業中だし
先生いなくて自習中だけど
、いいなあ。お茶会だってさ。いってらっしゃい。」
「周助、この学校こんなんでいいの?」
「これが普通だよ。前の学校にはなかった?」
あるわけないだろうよ・・・
「行ってくるわ・・・。」





職員室
「すみれんどこ〜?」
「おー、ここだここだ。」
「どこだどこだ。おーここか。で、何?」
「お茶会だと言ったろう?」
あほか、すみれん
本気でお茶会なのか
「いつやるの?」
「今からさ。ちょっとこっちきてこれに着替えてくれんか。」
「なーにこれ。」
「まあいいから。」
よくないって、きぐるみとかだったらやだよ
いいながらもしっかり着替えるのが
お茶会とジャージって何か関係あるの?
よくわかんないけどとりあえず着替えとく
「なかなか似合うねぇ。」
「そう?」
「おっかわいいー」
着替えてみれば誉められたので有頂天
なぜジャージなのかはいまさら問わない
「あ、ぶちょー」
「サイズはどうだい?」
「胸のあたりがキュウクツかな。」
「嘘をつくでないよ。」
「ばれた?いい感じだよ。」
「それ、おまえのな。」
「は?」
「こないだいったろ?ジャージやるって。」
「"これやる"って、これのことだったのか。」
そんなこんなでジャージを貰った。
「大会に来るときはそれ着てくること、部長命令。」
「あいあいさー」
部員じゃないんだけどな
ま、いっか
「それじゃ、。部長について行ってくれ。」
「どこいくの?」
「行けばわかる。」





部長についていくとなにやら生徒指導室という物騒な文字が描かれている
「で、ここ生徒指導室?なんかいたずらしたっけ。」
「こないだ部室を荒らしたけどな。」
「そんなのまだ覚えてるの?」
「今日はそういうのじゃなくてただのお茶会。」
「お茶はセルフサービスって?菓子ないの?菓子」
「ここにあるよ。ほれ、これお土産。」
「東京プリン?まずそう。誰から?」
「こないだおまえを呼び出したらしい女の人から。」
「へー、これ食べれるの?あ、お茶欲しいんだけど。」
そういえばわざわざ聞きに行ったのに帰ってみればあとかたなかったわね
この土産、あんまりおいしそうな名前じゃないけど面白そうだし食べてみよう
「はいはい。そんでな、うちのテニス部そろそろ大会あるんだ。」
「で?なんか心配?…モグモグ」
いかにも愚痴が言いたいですって顔してるわ
なになに悩み相談室?
ここ生徒指導室だし抜群の環境ね
「そうなんだよ。聞ーてくれよ。大会負けると俺ら引退。」
「しょーがないじゃん。年なんだし。」
「そうなんだけどよ。俺弱いんだよね。」
「しょーがないじゃん。弱いんだし。」
「そうなんだけどよ。俺がいなけりゃ全国大会行けるチームなんだよ。」
「で、部長のかわりに出ろとでも?」
「はっきりいってそうなんだ。どう?」
「面白そうだね。」
「だろ?とりあえずもうメンバーに登録されてるからよろしくな。」
「それでこのジャージなわけか。」
「勘いいな。」
「で、部長は全国大会行きたいの?それとも全国大会でやりたいの?」
「うっ…………どっちも」
「ぶちょーって案外欲張りなんだね。二兎を追うもの一兎も得ずだよ。」
「……………」
当ってる?
どういう意味だっけ
「やりたくないから替われっていうなら面白くないけど替わりにやってやるわ。
でもやりたいのを替われってのは、なんかかむかつき腹たつ殴りたいわね。
ついでにあと私の経験からも言わしてもらっていいかしら。
見てるだけってのは結構かなりものすごく虚しくて悲しくて後悔するけど。
それに私体力もたないからはっきりいって全面的に不利なのよね。
全国じゃ通用しないんじゃないかな。ここの男テニですら通用しないわ。
つまり要するにだ。結局私じゃさらに全国行けないハズなんだけどな。」
「おまえ体力つける気ないか?」
「そのうちにね。で、どうする。やる・やらないのどっち?」
「やる」
「それは良かった。練習メニューくらいなら作っとくけど。プリンもいっこ頂戴」
「あいよ。」
「ついでに国光にドロップショット全国行くまで隠しとけって言っといて。」
「手塚の?」
「そう。かなりいいショットだから最終兵器ってやつにしとけって。
練習もあんまりせんように言っとけ。最近オーバーワークっぽいのよね。
偵察されたらやっかいだし。どーせ隠れて練習してるんだろうし。」
一石二丁とはまさにこのことね
この意味くらいは知ってるわよ
「隠れて練習してるのか?」
「多分ね。努力家にはよくあることよ。」
見たことないけど、してそうだし♪
キーンコーンカーンコーン・・・・・
「あ、鳴った。おまえ戻るのか?」
「んー、もっと食べる。ぶちょーは帰れば?」
「奇遇だな、俺も食う」
「じゃあお茶入れて。」
「はいはい。」



おいしく頂いてるところを英二と周助に見つかった
いつも感じてるんだけど食べ物にめざといわよね
「ニャー!いいもの食ってるぅー」
「あ、ジャージ着てる。」
さすがに目のつけどころが違うわね
「おいおまえらこのプリンはのだぞ?」
「え?そうなの?英二も周助も食べる?授業はじまるけど。」
「「たべるたべる」」
やっぱりね、こないだもそうだったし
「あ、そうだ。英二と秀一郎。」
どうしたの?」
「なんにゃ?ムグッ。」
「あのさ、全国大会って行きたい?」
「「とーぜんいきたい」」
「じゃあさ、部長がいなくても全国大会いける?」
「部長がいないと全国なんて行けないんじゃない?」
「そーだにゃー。」
「へー。」
よかったわね部長
今日の悩み相談室は解決したわ
「おまえらもういっこ食っていいぞ。」
「あ、それ私の。」
「おまえもう食べたろ。何個食べるんだよ。」
「じゃあ、茶もう一杯。二人の分も。」
「わっかりました。様」
、なんで命令形なの?」
「部長嬉しそうでいいんじゃニャい?」





「そういや、おまえら俺達が引退したら誰が部長になるんだよ?」
「考えたことないニャー。」
「そういえばそうだね。」
「あみだくじってどう?」
「それいいね。」
「燃えるニャー。」
「誰か作って。作り方知らないんだけど。」
「僕が作るよ。英二、職員室からペン奪ってきて。」
「ホイホイ。行ってきまーす。」
「ぶちょー、放送かけたいんだけど。」
「放送室は生徒会と職員しか権利ないんだよなー。」
「えー、どーせだからみんな集めようかと思ったのにな。」
「じゃあ生徒会長紹介してやるよ。行こうぜ。」
「やったね。行こう行こう。そうだ周助、お弁当持ってきてくれない?
どーせだから昼にしよう。あと私の名前もあみだに入れといて。」
「わかった。いってらっしゃい。」



ピンポンパンポーン♪
「2年生の手塚君、大石君、乾君、河村君。会議が開かれますので
昼食を持参して至急生徒指導室へお集まりください。」
ピンポンパンポーン♪


生徒会室に行って頼んでみたところあっさりOKがでた
試しにやらせろっていってみたらやらせてくれた
思いのほか単純なつくりになっている
いまだカセットテープしか使えんらしい
「結構操作簡単なんだね。」
「そうでしょ?これからもときどき生徒会室に遊びに来てよ。
お堅いイメージで誰も寄ってくれないのよねー。」
「へー。それじゃさみしいね。」
「そうなのよ。紅茶もお菓子もあるからいつでも大歓迎よ。」
「すぐ行くよ。」
「こっちもお願いね。バイト代もはずむわ。」
「ラジャー。」



放送室からの帰り道、タカさんと国光に出会った
「あ、タカさん、ちゃんとお昼持ってきた?」
「うん。持ってきたよ。」
「あの放送をかけたのはか?」
「そうだよ国光。昼は持ってきた?」
「ああ。」
「じゃー、行こう。」
テケテケテケテケ
、そのジャージはどうしたんだ?」
「さっきもらったのよ。」
「それレギュラージャージだよね。」
「レギュラージャージ?」
「ああ、レギュラーだけが持てるモノのはずだ。」
「そういえばレギュラー扱いだって言ってたような。」
「まさか大会とか出ちゃうの?」
「それはないと思うよ。ぶちょー、試合やるって言ってたから。」
そう、つい今さっき言ってたからね
「じゃあなんでだろうね。」
「俺のメンツがなんとかかんとか。」
「それでか。」
よくわからないけど国光もタカさんも納得してる
このジャージ一体何なんだろう




生徒指導室に戻ってみれば皆勢ぞろい
なんだかとっても盛り上がりそうですごく楽しみ
「あ、。ようやく来たね。部長は?」
「生徒会室で茶飲んでるわ。結果は今度教えろだってさ。」
「そうなんだ。」
((((生徒会室で茶?))))
「こっちは用意できたよ。」
「みんな揃ってるの?」
「全員いるよ。」
「くじ引きからだにゃー!」
「一体なんの騒ぎだ?」
「いいからいいから。みんな引いた?」
「「「引いたよ」」」
「じゃあ、順番に並んで。」
「大石・乾・不二・手塚・・河村・菊丸の順だね。」
「これから何をやるんだい?」
「大石。あみだだから、線ひっぱって名前書くにゃ。」
「それで何を決めるの?」
「タカさん、当たったらえらい人になれるんだよ。早く書いて。」

「じゃぁ、始めていいよね。せーのー。」
周助が仕切ってさっさと始めた
すばやいな、それにすごく楽しそう
こういう事って英二がやるのかと思ってたけど
案外似合う
面白そうなことに目がないって感じ
面白くなさそうなことには目もくれないともいうけど
英二の場合は端からぶち当たってくって感じかな
そうこうしているうちに周助のあみだの歌がついにスタートした
チャチャーンチャカチャカチャンチャン…・・♪
大石・乾はっずれー、僕もはずれー?
手塚もはずれー、あと三人だね
「うわおっ。接戦じゃん。」
チャチャーンチャカチャカチャンチャン…・・♪
はずれー
「タカさんか英二だね♪」


ダダダダダダダダダ……………ダン♪
英二はずれー
「俺じゃないニャ〜!!」
「タカさんに決まったかあ。」
「タカさんやったねー。」
「次にえらい人も決めとこうよ。」
「何の話をしているんだ。」
「とりあえずやっておこうよ。終わってから聞こう。」
「次はと菊丸の確率が高いな。」


ダダダダダダダダダ…………・・ダン♪
菊丸ゲットー!!
「やった〜!!」
「「「ええー!?」」」
「あ、負けた。」
私の中ではもう勝ち負け勝負
結果、一番偉い人がタカさんで、次に英二
タカさんはあんまり偉そうじゃないけどそこがいいんじゃないかっ
頼まれたらイヤとおもいきりいえるタイプだしいい人だしよかったわね
英二は・・・・お菓子で釣るっ!
簡単だわっ、なんて面白そうな部活なのかしらっ、二人ともパシリ決定ねっ
勝負に負けたのでパシることに決定などとまるで他人事のように考えている
実際他人事のようなものだが、一応部員の一員になったことを念の為述べておこう
、これどう思う?」
「なんかさ、うるさくておだやかな不思議なものになりそうだわ。」
それでいてさわやかな……摩訶不思議な風景…
イッツ、アンビリーバボー
「うん。そうだよね。」
「やったニャー、俺副ぶちょー!」
「一体なんの話だ。」
「ということは、河村が部長の確率が高いな。」
「ええーっ!困るよそんなの無理だよ。」
「おまえ達一体何を考えているんだ。」
も英二も不二まで部長をあみだで決めようとしてたのかい?
押しつけるのだけはよくないよ。」
さん、僕には無理だからね。」
「ショックー、タカさんいい人なのに。じゃあ繰り上がりで英二がぶちょー」
「「「それは無理だろ」」」
これでのパシリ計画は潰れたことになる
ちぇ〜、せっかく決めたのにな
まあ誰でもいいや
「僕は面白いと思うけどな♪」
「私は誰がなったって面白いとおもうけど?」
「部長は後輩から信頼のある者がやるべきだ。」
「じゃあ後輩に投票してもらえば?」
「「「そうしよう」」」
「「「それがいい」」」
「選考にはも入ってるからね。」
「そうそう面白そうだわ。楽しみだわ。」
もレギュラーなのにゃ。」
「そういえばレギュラージャージ着てるね。」
「しかし、細かいところが違う。」
「そうそう僕もちょっと思ったんだ。どこかな?」
「ウエストが絞られてるね。」
「丈の割合も短くなってる。」
「あ、これ僕らのより通気性がいいよ。」
「背中を見てみろ。一番違うところがあるぞ。」
なになに………
「SEIGAKU M.V.P?」
「あ、前にも小さく書いてあるにゃん。」
「SEIGAKU BEST.1」
「「「「「…………」」」」」
「これって確か特注だよね。」
「これ頼んだのは、部長だろうね。」

こうしてに新たなる友達タカさんが一人追加された



次行ってみよー




あとがき

これで6人そろったよ
でもタカさんちょっと影薄くて辛い・・・出番ないかも(笑)
不二が歌を歌う瞬間が書きたかったの



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